接骨院が行うべきSEO対策とは?集客に直結するマーケティング手法を解説
目次
インターネットによる代表的なマーケティング手法として「SEO対策」というものがあります。しかし、IT用語は難しく、どのような方法で行うのか、どんな効果があるのかわからないという方も少なくないでしょう。
しかし、接骨院(整骨院)の経営にとって大きな戦力となりうるマーケティング手法が、このSEO対策なのです。
そこで今回は、整骨院に有効なインターネットによるマーケティング手法のSEO対策について、そもそもどんな手法なのか、具体的なやり方や期待できる効果などを詳しく解説します。また、整骨院のSEO対策を支援するサービスについてもご紹介していきます。
1.そもそも「SEO対策」とは?
SEOはIT用語のひとつで「Search Engine Optimization」の頭文字を略した言葉になります。日本語に訳してみると、検索エンジン最適化ということになります。
つまり、SEOとは検索エンジン(Googleなど)に理解されやすいように最適化することを指します。
まだ少し分かりづらいですね。簡潔に言えば、ユーザーがGoogleなどの検索エンジンで語句を検索した際、検索結果として上位に表示されることを目指すのがSEO対策ということになります。
たとえば「整骨院 東京」で検索した場合、上位に接骨院を探すためのチャンネルが表示されます。この検索結果の順位が「最適化されたサイト」と判断されて表示されている順番を表しているのです。
では、なぜSEO対策がマーケティング手法として注目されているのでしょうか。まず、ご自身が何か知りたいと思ってインターネットの検索を利用するときのことを考えてみてください。検索結果で表示された上位のサイトからクリックするのではないでしょうか。
ユーザーは意識、無意識に関わらず、自分が信頼して使っている検索エンジンの上位に結果として表示されるサイトは、安全で正確、求めている内容のものを提供していると感じるものなのです。
そのため、多くの企業が検索エンジンで上位に表示されるために、SEO対策として自社サイトのコンテンツを充実させ、ユーザーにとって価値の高いサイト作りを目指しているのです。
なお、以前は検索エンジンが使用しているAIシステムなどの性能が高くなかったため、「マークアップ」と呼ばれるSEOキーワードを単に多く羅列しただけのサイトが検索上位に表示されていましたが、最近ではAI性能が格段に向上し、こうしたマークアップによるSEO対策は重要性が下がっています。
つまり、IT知識やインターネットにおけるマーケティングの特別な知識がなくても、ユーザーに有益な情報を提供しているサイトと判断されれば検索上位に表示されるチャンスが増えたといってもいいでしょう。
2.接骨院がSEO対策を行うべき理由について
それでは、整骨院がSEO対策を行うべきかどうかについて考えていきましょう。
昨今では、整骨院も自院のサイトを開設するのが当たり前になっています。競合が急増し、顧客の獲得競争が激化している現状では、集客につながるチャンネルはひとつでも多いほうが有利なのは言うまでもありません。
それに加え、最近の若い世代は何でも気になることはインターネット検索を行うライフスタイルが定着しています。身体に不調を感じ、整骨院を探している若者が検索エンジンを使って来院する整骨院を探すのは当然のことといえるでしょう。
そのためには、検索エンジンで自院のサイトが上位に表示されるのが顧客獲得の近道となります。これが整骨院もSEO対策を行うべき理由の大前提となります。
その上で、整骨院がSEO対策を行うメリット、デメリットについて解説していきます。
自社サイトが無料の宣伝ツールとなる
自院のサイトが検索エンジンで上位に表示されれば、もちろん顧客獲得のチャンスが大きくなります。つまり、広告宣伝費にコストを掛ける必要なく、無料で自院の宣伝ツールとなるわけです。
広告宣伝にはサイト制作だけでなく、チラシの作成やタウン誌、街の情報サイトなどへの掲載といった手法があります。ただ、どれも制作費用のコストが掛かるものがほとんどです。
こうした広告宣伝費用を掛けても、どれだけの効果があるかは出稿してみないとわからないのが実際のところです。
これに対し、SEO対策は自院のサイトを充実させるだけなので費用は必要ありません。しかも、広告宣伝は掲載期間が限られていますが、SEO対策を施した自院サイトの効果は永続的です。
これ以上ないコストパフォーマンスの高い宣伝ツールが、SEO対策を行った自院サイトなのです。
新規顧客の獲得が見込め、既存顧客からの信頼度も増す
自院サイトにSEO対策を施すことで、実際に整骨院を探している未知の顧客から問い合わせが増えるのは間違いありません。さらに、サイトを見て来院予約をする人も増えるでしょう。
さらに、自院サイトを充実させ、検索エンジンで上位に表示されることで、既存の顧客からも信頼度が増すといった効果も期待できます。多くの人が通う整骨院だから、評判が良いというイメージが付くからです。これもSEO対策を行う大きなメリットでしょう。
検索エンジンのアルゴリズムが頻繁に変更される
一方、SEO対策を行うデメリットとして、検索エンジン側のAIロボットに搭載されているアルゴリズムが、頻繁に変更されるというものがあります。
たとえばGoogleであれば、数ヶ月単位でアルゴリズムが見直しされているという話もあり、一度上位に表示されたからといって常に上位に表示されるという保証がないのが実際のところです。
そのため、SEO対策は常に行わなければならない施策のひとつであり、もし外注した場合には一定期間のコストを負担し続けなければならないといったデメリットがあります。
ただし、検索エンジンがユーザーにとって有益な情報を掲載しているサイトを評価するといった姿勢は変わらないため、常に顧客に向けた有益な情報を発信し続けることで検索上位に表示されるという基本的な考え方は変わりません。
効果を実感するまでに時間がかかる
SEO対策を行っても、その効果が実感として現れるまでには時間がかかるというのが一般的です。その期間は早くて3ヶ月、1年以上かかることも珍しくありません。
そのため、すぐにでも結果が必要な経営状況の整骨院では、SEO対策は特効薬にはなりにくいデメリットがあります。
また、長期的な顧客獲得戦略としてSEO対策を講じているとしても、なかなか結果に現れないとモチベーションにも影響してくるといったデメリットもあるかもしれません。
そのため、SEO対策を経営立て直しの切り札に利用したいといった考え方ではなく、健全な経営状況の中で“撒き餌”的な意味合いのマーケティングとしてSEO対策を行うことを考えるべきでしょう。
3.SEO対策には「キーワード」が重要
SEO対策に重要なこととして、まっさきに挙げられるのが「キーワード」の設定です。前述したように、ユーザーが知りたいことを検索する際に入力するのは、関連する言葉です。「整骨院 東京」といったように、キーワードを設定してSEO対策を行うのが通常のやり方になります。
整骨院のSEO対策の場合、当然キーワードは医療に関するサービスの用語ということになるでしょう。
なお、Googleなどの検索エンジン側も最近では、たとえば「整骨院 地名」といった検索だけでは上位に表示しないといったアルゴリズムになっているようです。そのため、より具体的な症状や施術方法などと組み合わせたキーワードを設定したサイト作りを進める必要がありそうです。
また、キーワードと同じくらい重要性が高まっているのが「モバイル対応」です。ユーザーはスマホなどのモバイル端末から検索するケースが大多数を占めており、モバイルに対応していない整骨院のサイトはSEO対策を行っても上位には表示されづらくなっています。
そのため、今後はPCとモバイル端末、両方に対応したサイト作りを行う必要があります。
4.SEO対策を行う前に、患者さんに有益な情報発信を心がけよう!
SEO対策は、あくまで自院サイトへの誘導として有用というマーケティング戦略にすぎません。実際に、ご自身のことで考えてみるとわかりやすいかと思います。知りたい情報を探して検索を行って、上位に表示されたサイトが知りたい情報を的確にまとめていなかった場合、どう思うでしょうか。その情報を提供している会社を信頼することはないはずです。
これは整骨院でも同様です。SEO対策を行う前に、改めて自院のサイトを見直し、ベースとなるサイト作りから始めなくてはSEO対策を行っても意味がありません。
ただ、こうしたサイト作りは専門家の領域であり、素人が手を出しづらいのも事実です。そのようなお悩みを抱えている方は、まずはサイト作りを専門家に相談するのが一番の近道ではないでしょうか。
柔整開業.comでは、整骨院の開業支援サービスを行っており、サービスの一環としてサイト制作のご相談にも対応させていただいております。患者さんにとって何が有益な情報か、改めて見直しつつ、顧客満足度を上げるためのSEO対策について、一緒に考えていきましょう!